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​当院のコロナに関する見解

3月13日時点の世界全体の感染者数は131631名の感染者が確認され死者数は4947名でした。そんな中日本での感染者数は682名、死者17名です。世界全体の感染者数からみて日本の構成比率は感染者0,5%、死者は0,3%であり、日本国内における死者の割合は2%。世界の感染者数の死者割合は3%、4月11日の時点で世界での感染者数は1625256人、死者数100245人と感染者数はおよそ1か月の間に12倍、死者数に至っては20倍とその感染速度の速さは数字的に大変なものとなっています。

 

日本では感染者数6071人、死者121人になっています。日本でもこの1か月の間に感染者数はおよそ9倍、死者数7倍と世界と比較すれば穏やかですが、楽観視できない数字になってきています。

世界的にみたときインフルエンザの死亡率は0,1%ですから時にニュースで流れるインフルエンザよりも危険であるというのもあながち間違ったことではありません。ちなみに現在WHOが致死率を1%としていますがこれは、日本でも同じことで検査が行き届いていないため今後感染者数が爆発的に伸びることもおおよその視野に入れての数字です。3月12日より日本では今回の新型コロナウイルスに対しての検査が保険適応となったことから急速に感染者数は増大すると考えられます。

しかし、日本ではインフルエンザは毎年2000万人感染しているのでコロナの世界感染者数からしても毎年のインフルエンザのほうがはるかにかかり易いのです。

そのことに踏まえインフルエンザの致死率は0.1として数字的には少ないように見えていますが羅漢率はなんと4億人です。

コロナは10万人ですから4000倍の感染者がいることになります。

現在、新型コロナウイルスは既に3種類いることがわかっており今後どのような進化を辿るかは不明です。

そして、過去にも人間はパンデミックに何度も襲われてきました。今からおよそ100年前スペイン風かぜ(インフルエンザが原因)ではなんと死者数5000万~1億人。まだ記憶に新しいSARSは37カ国で8096感染し774名が死亡致死率9,5%でした。

 

ウィルスの細胞分裂速度は大変早く世代交代による進化速度も驚異的です。その為いくら薬が出来たところで我々人類は必ずパンデミックに直面することになると言えます。インフルエンザはこの100年でやっと死なないようにすることが出来たくらいなので、薬を待っていても仕方がないこともよく分かります。

では、収束はどのようにして起こるのでしょうか。

ウィルスが収束するパターンに大きく分けて3つあります。一つ目は環境の変化による急激な死滅。2つ目は抗ウィルス薬の開発。3つ目は免疫のある人間に感染し自己免疫によって死滅。

ここで皆さんが期待したいのは2つ目の抗ウィルス薬の登場ではないでしょうか。

しかし、その考えは大きく誤りがあります。なぜならば現在名前がついている病気は全部で60万疾患ほどあるとされていますが、そのうち2万疾患ほどが何らかの治療が可能で、完全に治せるのはそのさらに10分の1程度の2千~3千疾患ほどであるといわれています。

つまり、目に見える特効薬は現在の医療においてもさほど多くはないのです。さっきも言いましたが待っていても仕方がないものレベルに薬の登場はかなり後にやってきます。さらに歴史的に見れば100年の間におよそ2回から7回ほどパンデミックは起きているようですが、今だ、撲滅できるような治療薬はこれと言ってありません。だから毎年インフルエンザは流行るしエイズ感染者を治療する薬も無いのです。もちろん死なないようになってきたし予防接種も出来たけど、それでも日本でも2000万人毎年感染するのです。エボラ出血熱はまさに驚異的な死者を出しているにもかかわらずあんまり報道は過剰ではありませんでした。その理由の一つにあまりにも日本とかけ離れた文化背景、環境的要因があげられますがよその国には無関心を決め自国にわずかに火の粉が飛べば大騒ぎしていることも事実なのです。

結論。現状の日本はインフルエンザより致死率が高いけど、ビックリするほどは感染しないから、そんなに大騒ぎしなくても良い。

と3月の時点では結論付けておりましたが、最悪の事態を想定すればさらに5倍以上の感染者及び死者が出てもおかしくない状況です。また、政府では5月~6月頃に収束するとの見解が出ていますが、あくまでも紫外線の量的な試算である可能性が高く信憑性はかなり低いと思われます。さらにウイルスは人から人に接触感染しますので体内で生きていれば紫外線は全く関係なく増殖を続けることも十分あり得ます。

生の付くものを食べ適度に運動し、十分な睡眠をとる。外に出るときはマスクして帰ったら手洗い、うがい。

受験生になったつもりで風邪予防をしっかりする。

外には出ない事がもはや唯一の防衛策と言えるかもしれません。

また、5月以降緊急事態宣言解除の可能性がありますが、この時最大の危機を迎えるかもしれないと当院では警戒しています。

それに加え、今回一番怖いのは人そのものです。

騒ぎが大きすぎた結果、人々の暴徒化、商品の奪い合い、犯罪の増加これらは日常的に発生しますが、今回もそのようになっています。朝早くからドラッグストアに立ち並び我先にと足早に店に駆け込んでいく。「お一人様1個まで」と書くならレジに何度でも1個ずつ買いに行くことの浅ましさと言えば良いのでしょうか。「感染させるぞ!」などと言い暴れる人もニュースを賑わしています。

連日報道されるテレビ、インターネットで一方的な情報を前に1人きりで自宅にいればそれこそ洗脳に近い状態になるかもしれません。

普通の人が恐怖によって変えられてしまう。そのことが一番の脅威ではないでしょうか。

こんな時こそ外に歩きに出て太陽の光を浴び、テレビの前から立ち去る!気分が晴れればそれだけでも免疫は上がるものです。

そして家に帰ったら小学校でも教えているような手洗い、うがい。

緑茶を飲んで飲み終わった茶葉は捨てずに殺菌・消臭の効果があるのでちょっとした消毒液代わりに茶葉で手を擦ればよい予防になります。食事の前には梅干を一つ。唾液が十分に出ればそれも消化を助け、感染を防いでくれます。

一人一人の自覚が知らない誰かの命を奪いもし、助けることになることを知る必要があります。

人類の自覚とモラルが最大限に問われる今回のコロナウイルス事件は人間すべての試練となるでしょう。

他人を考え、労わり、思いやる

こんな時だからこそ人間は素が出るものです。

人間が人間としての理性として必要なものを自然は教えてくれようとしているようにも感じています。

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